あきば大祭を支える人々インタビュー01/大愚元勝さん

インタビュー

心の火を上手に抑えることができれば
家庭が円満になって社会が穏やかになっていく

(福厳寺31代目住職 大愚元勝)

大草の秋葉大祭は540年も続いているお祭です。日本人の持っている根本的な恐れには、「地震・雷・火事・親父」という4つの恐れがあるんですが、その中の火事、いわゆる火ですね。火と仏教が結びつくと、物理的な火もさることながら、心の火というものが加わってきます。昔は消防が貧弱でしたから、物理的な火が怖かったんですね。今では火事はめったにないですが、昔の家はかやぶき屋根で、燃えやすかったので、よく火事があったんです。だけど、今の若い人は火事や火防と言われてもピンとこないわけです。

もっとも重要なのは心の火です。現代人は、我慢ができない人が多いと言われています。煩悩や欲望の炎が燃えさかってもそれを消す術が分からない。その結果、社会も家庭も崩壊してしまう。ある意味火事よりもおそろしいことなんです。福厳寺の秋葉さまは心の火を消す神様です。自分自身の欲望の炎が燃え盛っても上手に抑えることができれば、家庭が円満になり、それによって社会がおだやかになっていく。
秋葉大祭に込められたメッセージを、たくさんの方に知ってもらって、若い人にお祭りをどんどん盛り上げていただき、地域の活性化、そして、この小牧大草の地から日本を元気に、創造的にしていってもらいたいです。

あきば大祭がつなげるもの

信仰とは、高いところにあるものを信じてあおぐこと。日本では信心というのですが、信頼といってもいい。その信頼が人と人とを結びつける接着剤なんです。

現代社会は信用の世界です。信用がなくなったら成り立たなくなります。商売でもなんでも、これは良いものだと信じることができていなければうまくいきません。

信じた者同士がくっつく。夫婦になるのも同じです。信とは人の言葉と書く。夫婦になる場合はどのような信用できるプロポーズをしたか。ということが重要です。誠実な言葉だとか、誠実な振る舞いだとか。そこに計算や情が入ってくると、たちまち誠実ではなくなってしまいます。一言で感動するような言葉やメッセージが重要になってくるわけです。

信仰や信心も同じで、難しいものでも怪しいものではありません。自分が、これは良い、これはすばらしいと思ったものを心から信じる、信頼する。
秋葉大祭の意味を知り、火渡りの意義を知ることで参拝者と秋葉さまとが結びつく。それが何よりも大切な事です。

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